YEC5周年フォーラム パネルディスカッション

o0800045012884396703 YEC5周年フォーラムパネルディスカッション

「若者の社会参画について考える」
パネラー:
櫻井龍太郎氏(せたがやっこ参画推進パートナーズ理事長
宮代哲男氏(杉並区大型児童館ゆう杉並主査
両角達平(YEC創設者)
コーディネーター:
土肥潤也(YEC代表)

【パネラー参考リンク】
愛育ネット NPO法人せたがやっこ参画推進パートナーズ活動の取り組み (櫻井氏)
子どもの人権シンポジウム2003ふくしま 中高生自身の手による活動を目指して (宮代氏)

※動画を見たい方は下へ!!

(土肥)それでは、時間となったので始めようと思います。パネラーの皆さんよろしくお願いします。

o0640048012884393666

(パネラー)よろしくお願いします。

(土肥)先ほどのそれぞれの発表を聞いていて、とにかく意思決定の場が中高生に与えられているように感じた。社会参画というと政治参加だとか、社会貢献活動などが考えられがちだが、パネラーそれぞれが考える社会参画とはそもそも何か。

(櫻井さん)とても大きなテーマ。(4つのピラミッド)やりたいことをやることが大切。地域と関わるきっかけをつくっていき、その中でボランティア活動などに参加していく。それから自分たちがやりたいことを考えていく。その中で生まれた不満を自分たちで解決できたら良い。意見を発信していくだけではなく、それを自分たちがどのように解決していくかが参画につながる。

(宮代さん)様々な参画の形がある。まずは参加すること。

ロジャーハートの「参加のはしご」というものがあるが、ゴールが一番上である必要はない。新しい価値観と出会うことで新しい価値観が生まれる。

(両角さん)政治活動も社会参画であるが、なぜ北欧やオルパ、ゆう杉並では余暇活動を支援するのか?ということだと思う。政治活動に積極的に参加したいと思う若者は少ない。余暇活動は自ら主体的に参加しやすい。「参加のはしご」をいくらのぼっても、それで終わってはいけないというのがスウェーデンの目標としてある。そして、社会にどれだけ影響を与えられているかを社会のメンバーとして実感すること。関われていると感じることで社会参画。

(土肥)今、両角さんから「余暇活動」というキーワードが出てきたが、ゆう杉並やオルパの紹介を見ていて、とても中高生が楽しそうに思えた。「楽しむ」ということが重要になってくるのだと思うが、それについてどう考えるか。

(櫻井さん)楽しむことは本当に大切。楽しいからこのような活動をしているので、楽しい雰囲気をいかに出すかが大切。中高生にどう楽しいと感じてもらうかは、「誉める」というのも重要。

(宮代さん)楽しくなかったら続かない。継続のためには楽しさが大前提。お互いのワクワクを共有することが大切。最後は中高生が持っている楽しさが伝播していく。笑顔を続けさせていくためには、楽しいということが大切。

(両角さん)主役になっていれば、楽しいこともつらいこともいきいきしてくる。大人が楽しんでいる姿を若者に見せることが大事。

(土肥)「楽しむ」というキーワードに対して、ゆう杉並では地域の中で社会貢献活動をしている中高生もいるようだが、それは中高生から始まった活動なのか?

(宮代さん)ゆう杉並のなかで自己完結していたため、地域とつながってほしいと思い、地域の大人を講師として招待。人を喜ばせることで楽しいと思い、続いていく。

(土肥)オルパでは、餅つき大会などをして地域とのつながりがあるように見えるが、それは中高生が地域とのつながりを求めたのか?

(櫻井さん)もちつきはたくさんの地域の方々が来てくださった。地域とのつながりに関しては、地域から依頼が来ることが多い。地域の人たちから依頼が来たときに積極的な子も消極的な子もいるが、とりあえず参加した時に中高生が楽しめるかどうかが大切。

(土肥)パネラー自身はどのような対象として若者をとらえているのか。また、地域の大人たちは若者をどうとらえていく必要があるのか?

(櫻井さん)中高生は可能性の塊。大学生よりも何倍も楽しそうな考えを出してくる。若者が持つ潜在的な能力をスタッフがちょっとずつ引き出していく。

また、地域の大人たちは中高生の引き出しを、大人が背中を見せることによって増やしていく。

(宮代さん)中高生の可能性にワクワクしている。中高生は仲間だと思っている。

P…PARENT

A…ADULT

C…CHILDREN

愛情を持ち、家族を超えた関係と感じながらも、大人の視点から若者を客観的にみる。

(両角さん)幼稚園時代からの、演劇を大人も子供も一緒になって作った経験。

友情も大事だが、仲間意識も大事。大人数が集まることで孤独を感じさせない。大人が地域のロールモデルとして働く。大人は社会のリソースである。

(櫻井さん)オルパに、無条件の愛情を求める中高生が多い。家に帰っても大人が居ず、ひとりでいる子供が日本には多い。

(土肥)日本の政策の中での、若者支援は子どもの権利条約でいう、Protection(保護)がとても多いように感じていて、今までParticipation(参加)という概念が考えられてこなかったと考えている。これに関してはどう思うか?

(櫻井さん)オルパのような活動は、ニートや引きこもりの予防策。地域の中に若者が求める大人が居るかどうか。ハードに関わるだけでなくソフトな関わりでよい。

o0640048012884387925

(宮代さん)中高生の地域での居場所が必要だと考えられるようになった。若者世代の健全な若者支援が少ない。同世代の元気な若者と関わること。

(両角さん)北欧では、普通の若者を支援している。ヨーロッパでは学校の役割が非常に少なく、地域のクラブ活動などで放課後を過ごす。日本では部活動があり、学校の役割がヨーロッパとはかなり違う。学校教育が崩壊しつつある中でどうしていくかが問題。先日北海道のヤンキー母校へ帰るで有名な学校を訪れたが、その学校では日本なりのユースワークになりうると感じた。

(土肥)ここまで、社会参画というものが何なのか。という話から始まり、キーワードとして、「楽しむ」、「地域」というものが出てきたが、そもそもなぜ若者が社会に参画していかなければならないのか。

(櫻井さん)「ユースインフルエンス」なぜ若者が影響力を持つべきなのか。というのは、若者も一市民であるため、この地域を良くしていくためには若者の力が必要。将来のことを考えるとき、若者の考えが当然必要である。若者が街づくりにかかわり、10年後、20年後に自分が関わった街に住み続けていくことが大事。

(宮代さん)どこにいっても社会は存在している。自分の考えをどんどん声にして大きく上げていく。それを後輩に伝えていく。

(両角さん)他者に対する確かな信頼を育むことが大事。

(土肥)地域に若者を参画させていくには、大人は具体的にはどうしていけばいいのか。また、若者は社会に参画していくためにどうしていけばいいのか?

(櫻井さん)日本でも、大人は若者のことが分からない。そのため、そのような大人に若者に対する理解をしてもらうことが必要。若者がパートナーであることを地域の大人に広める。若者は、自分の思いを引き出してくれる大人に出会うことが大事。出会えるように地域の大人との関係をつくっていく。

(宮代さん)大人の価値観。大人が自分自身の価値観を壊し、若者の価値観に触れることが大事。たくさん若者と話すことが大人の責任。

若者は、バイトや部活とは違う場に踏み出す勇気を出すことが大事。身近な地域の違う場所に踏み出してほしい。中高生にも、より若い子供たちに良い背中をみせてほしい。

(両角さん)海外に行っても引きこもってしまう人が多い。大人は多様な人々に関わる中でどうするか。

人と人を会わせていく場づくりが必要。ユースセンターのことをミーティングプレイスと呼んでいる。そういう場をつくり、参加していく。

(土肥)今回のフォーラムには先ほども述べたように、下は中三から40代、50代の大人たちまで、様々な立場、世代の方が集まっている。是非、このパネルディスカッションの話を踏まえて、次の意見交換会では「自分」には何ができるか。という「自分」に落とし込んで、考えていってほしい。

【5周年フォーラム動画】