実は日本人は健康じゃなかった。




今日は大学のCOC事業静岡サテライトキックオフ・イベントに参加してきました。鬼頭学長にはいつもお世話になっているので、講演を聞きたいなと思って聞いてみました。とてもおもしろい内容だったので、いくつかのトピックに分けて報告記事を書いてみようと思います。第1回目の今日は、直接の講演テーマとは関係ありませんが、日本人の健康についてです。今日の講演を聞いて驚きだったのです。なんと

実は「日本人は健康じゃない」と言うのです。

え?日本人が健康じゃないって?そう思われた方がほとんどだと思います。なぜなら日本人は

・女性の平均寿命は世界1位(86.0歳)

・男性の平均寿命は世界8位(80.0歳)

(2014年版 「世界保健統計」)

という世界でも一番の長寿国であるからです。長寿であることは健康であることはイコールではありませんが、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことを示す健康寿命も70歳〜73歳と比較的高いです。これは健康国といっても過言ではないでしょう。さて、それなのに「健康じゃない」というのはどういうことかといいますと、それは

日本人は健康なのに、健康だと感じていない。

ということです。まあ、このグラフを見てください。

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(ちょっと見にくいかもしれないですね)このグラフは、OECDが実施しているWell-beingの調査です。要するに幸福度の調査ですね。いろんな項目の中でもHealth(健康)に焦点を当てているのが、このグラフです。

日本の位置はどこでしょうか?先ほど言ったように「健康国日本」であるならば右(上位)のほうにありそうですよね。だけど右のほうにないんです。よく目を凝らしてください。実は左から9番目にあります。このグラフには37ヵ国あるようですが、その中で28位ということになります。これは驚きです。日本人はやっぱり健康じゃないんでしょうか?

なぜこんな結果が出たのかというと、この調査は平均寿命などの客観的な指標を使ってのデータではなく、質問に答えた人の主観による調査です。要するに、日本人は客観的に見れば健康ですが、主観的には健康と感じていないということです。さらに驚かされるのが、OECDのホームページを読んでいくと、

「あなたの健康はどうですか?」という質問に対して、たった30%の日本人が「良い」と答えた。OECD加盟国の平均は68%であり、(日本の)その数字はOECD加盟国の中で最低の数である。

とのこと。日本人の自己肯定感の低さを露呈する調査結果になりました。いくら医療技術が発展して寿命は伸びても、それを健康だと感じていない人がこれほど多いのでは、少し健康のあり方、医療のあり方も考え直さないといけないのかもしれません。

ところで、このOECD Better Life indexというページ。とてもおもしろいです。全11項目の幸福度の指標で各国の調査結果を比較できます。僕もはじめて見たのですが、ちょっといじってみるといいかもしれません。