焼津在住の大学生が新庁舎建設に一言物申す

市役所が建て替えになるって知ってた?

焼津市で市役所の新庁舎の建て替えに関して議論になってるのご存知でしょうか?今までの庁舎が古くなり、新しい庁舎に建て替えを行うのですが、その建設地に関して問題になっています。

簡単にここまでの流れを焼津市のホームページや、庁舎建設地の見直しを求める市民の会を参考にまとめました。
  • 平成24年から新庁舎の建て替え地に関する検討を行っていた。
  • 候補地がいくつか出されたが、最終的に焼津市は総合的な検討をし、現在の庁舎と同じ場所に新庁舎を建てることを決定した。
  • 新庁舎の建設地の決定に関して、市民からは賛否両方の声がある。主な反対意見は、近い将来くることが予想されている東海地震による津波被害への不安。
  • 調査の結果、津波の被害に関しては、過去3000年以内に津波被害があったことは認められないと説明した。
  • 現在地に建設するメリットは、他の建設候補地と比較して(駐車場の建設がいらないので)、最大約30億円のコストカットになる。
  • また、駅前に庁舎を残しておくことで中心市街地の活性化や、港の近くに庁舎があることにより、焼津のシンボル的な庁舎となることを強調している。

議論に本当に参加しないといけないのは誰か?

とにかく、僕がひとつ言いたいのは、子ども・若者がこの議論から置き去りになっているということです。

新庁舎の建て替えは滅多にあることではありません。今後数十年は新しく建つ庁舎を使っていくことになります。

その大事な意思決定に、市民の声、特にこれからも長く生きていく子ども・若者の意見をほとんど聞かずに進んでいってはいけないと純粋に思うのです。

「すぐ死ぬから…。」

たまたまこの話を近所のおばちゃんと話していたら、

「私はどこに建っても、すぐ死ぬからね。」

と話していました。

言葉は悪いですが、本当にその通りなんですよね。

新しく建つ庁舎をこれからも長く使っていくのは、子ども・若者たちです。

現在、議論の中心になっているおじいちゃん・おばあちゃんたちは、ああだこうだと議論はするものの、最後は「どうせすぐ死ぬからね」と言います。

もちろん、市役所はすべての市民のものですから、子ども・若者だけの声を聞けばいいとは言いません。むしろ、すべての市民の声を聞いて考えたほうがいいに決まっています。しかし、現在のままで本当に未来ある意思決定ができるのかは疑問です。

すべての建設プロセスに子ども・若者の参画を。

僕が言いたいのは、市役所の新しい建設地に関しての反対ということではなく、建設地決定までのプロセスに子ども・若者の参画がなければいけないということです。子ども・若者から意見を言いに来い!ではないのです。彼らの声を聞かなければ、持続可能な焼津がつくれないのです。

焼津市に限らず、地方の若者の人口流出率が高いのは、単に雇用環境や子育て環境の問題ではなく、こうしたひとつひとつの未来への意思決定に参画させないことも大きな要因だと考えています。

もちろん雇用環境を整えたり、子育てがしやすいまちにするのは良いことですが、自分の意見に耳を傾けてくれないまちには誰も住みたくないものです。

むしろ子ども・若者の意見に常に耳を傾けて、あらゆる意思決定のプロセスに参画してもらえば、「僕らの意見は聞いてもらえるんだ!」「私たちがこの場所をつくったんだ!」「ここは僕らのまちなんだ!」と彼らは思い、それがまちへの愛着になり、この場所を守っていこうという市民性(シティズンシップ)を育みます。

そういう意味では、新庁舎の建設は大きなチャンスとも考えられます。

僕自身もひとりの若者として新庁舎の建設について参画したいと思いますし、自分自身が活動している子ども・若者の地域参画という分野から、焼津市が真の意味で未来ある意思決定をするために協力していきたいと思います。