20代の5人に4人が投票棄権?人口70万を割り込む静岡市に未来はあるのか

静岡市議選、20代の5人に4人が投票棄権。

先月の26日に、静岡市議会議員選挙の投開票が行われました。

今回の市議選は、知り合いの方が何人も出馬されていたので、焼津市民ながらも注目の選挙でした。(皆さんお疲れ様でした)

当選者の平均年齢は、56.9歳と相変わらず高年齢ですね(前回選:56.8歳)。

しかし、もっと驚くのは、20代の若者の投票率。

全世代の中で最低値の20.4%です。これは静岡市の20代の若者の5人に4人が投票に行っていない計算です。ちなみに10代は29.2%、30代は27.8%です。(平均は41.16%)

人口減少が止まらない静岡市、70万割り込む。

若者が投票に行かないから悪いという意見もあると思います。

しかし、これからの静岡市の未来を考えた時に、そうも言ってられません。

昨日(4/7)の読売新聞に、静岡市が政令市としてはじめて人口70万を割り込んだというデータが発表されました。もともと静岡市は2015年の国勢調査の時点で、政令市の中では人口数最下位の704,989人でした。(浜松市は797,980人)

静岡市の今月1日時点の推計人口が69万9421人となり、政令市の指定の目安「人口70万人」を割り込んだことがわかった。

 首都圏と中京圏に若者らが流出しているためで、70万人割れは全国に20ある政令市では初めてとみられる。総務省によると、政令市の指定は取り消されないが、「大都市」であるはずの政令市でも、全国的な人口減と無縁ではいられない状況が浮き彫りになった。(読売新聞 4/7)

この人口減少の話と低投票率を繋げると、これからも長く生き続ける若者が静岡市の政治に関心がない(投票率が低い)ということは、彼らが静岡市からさらに流出していく可能性があるということです。

市選管の斉藤乾次長は「若い人より高齢者の声が届きやすくなっている現実」が投票行動に表れているとの見方を示し、「こうした傾向が続けば、投票しても変わらないと若い年代が棄権する。悪循環に陥っている」と指摘する。

(静岡新聞 4/5)

市選管の方が、若者の低投票率の背景に「若い人より高齢者の声が届きやすくなっている現実」と語っていますが、まさにその通りです。若者の声を聞いてもらえない、未来がないまちに若者は住みたくないから、どんどん流出していくのです。

つまり、静岡市が人口減少対策で早急に取り組むべきは、投票以外の形での若者の政治参加の仕組みです。

2015年からの「わかもののまち静岡」の活動

そうした課題意識を早くから持った私たちは、2015年に「わかもののまち静岡 提言書」を静岡市に対して提出し、投票以外の形での若者の社会参加・政治参加の機会、環境づくりに向けた提案をしています。

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しかし、私たちの力不足もあり、提言内容を静岡市が積極的に取り組んでいるとは言い難い状況です。

そこで、「言う」だけでなく、行ったことを実現するために「行動する」ことが必要だと考え、2016年6月には、静岡県内の学生を中心に「NPO法人わかもののまち静岡」を立ち上げました。

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現在は、静岡市、焼津市、藤枝市の3つのまちをフィールドに活動しています。

しかし、学生を中心に活動しているために資金繰りに苦労しています。高校生や大学生が企画するものであれば、3~5万でできるものがほとんど(多くかかっても10万)ですが、学生にとっては大きなお金で、一歩が踏み出せないことが多くあります。(積極的に助成金や補助金にも応募するようにしていますが、この分野につくお金はほとんどありません。。。)

「支援してもいいかな?」と思った方は、今年度から月500円からのマンスリーサポーターを募集していますので、ご支援いただけると嬉しいです。

【参考】

低投票率から抜け出せず 静岡市議選の関心低下(静岡新聞)3/27

http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/343002.html

投票率、20代が最低 静岡市議選、5人に4人は棄権(静岡新聞)4/5

http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/345918.html

静岡市、政令市初の70万人割れ…若者ら流出

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170406-00050172-yom-soci

【土肥潤也(子ども・若者の地域参画コーディネーター) プロフィール】

静岡のNPOで活動をしながら、東京の大学院に通う。

静岡と東京の2拠点生活をする実践者兼学生(研究者)

プロフィール
土肥潤也(子ども・若者の地域参画コーディネーター )土肥潤也(どひじゅんや)略歴子ども・若者の地域参画コーディネーター。1995年1月17日...

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