学生の労働力はタダではない。無償の労働力として使われるまちに学生は住みたくない。

つぶやき

「学生=無償の労働力」って思い込みありませんか?

何かあるたびに「学生がいるといい」「学生に来てもらおう」としきりに言うわけですが、学生はそんなことに付き合ってる暇はないんです。

そもそも最近の学生は忙しい。

そもそも最近の学生はものすごく忙しいのです。

中高生であれば、ほとんどの場合、学校と部活動・塾でほとんどの時間は埋まっており、年に何回もあるテストの勉強をしなければいけません。

大学生は遊んでいると思われがちですが、最近は授業の出席が厳格化し、授業をサボるのは至難の技です。それ以外の時間は、奨学金や生活費を稼ぐためにバイトをしなければいけません。

ともかく最近の学生は暇じゃありません。めちゃ忙しいんです。

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出典:ベネッセ

これはデータとしても出ています。

ベネッセ教育総合研究所が、2014年に実施した調査では、小学生の2人に1人が「忙しい」と感じると回答しています。

中高生になるとその比率はさらに上がり、高校生に至っては7割が「忙しい」と感じ、8.5割が「もっとゆっくりすごしたい」と回答しているのです。

使われるまちに学生は住みたくない。

学生を無償の労働力として使う場は、地域活動に多いように感じます。

例えば、行政の会議やイベント、選挙啓発のボランティア、清掃活動など(あとは地域活動ではないけど、メディアはほんとに多い)

こうした場に、なぜか「学生が参加したほうがいい」とされるわけですが、その理由を聞くとほとんどが意味のわからないものです。

だいたいこれらの場に関わる大人には給料が発生していることが多いのに、学生は無償の労働力として動員されます。なぜ立場によって、こんな違いが出るのでしょうか。

そして、こうした活動を世間では「若者の社会参加」もしくは「若者の地域参加」と言われます。つまり、学生にもっと地域のことに関わって欲しい!地域のことを知って欲しい!と大人たちは考えているのです。

しかし、学生を無償の労働力として扱うまちに、学生は愛着が沸くのでしょうか。

むしろこんな風に使いものにされると、2度と地域活動に関わりたくないと思いますし、逆効果なのではないでしょうか。

「学生を紹介して欲しい」というのも正直面倒。

 

社会にとっていいことや、学生にとってもメリットがあることであれば、どんどん学生を紹介したいです。

しかし、「学生を紹介して欲しい」と言われる時は、大人側の勝手な都合であることが多いです。

こんなぼやきをつぶやいていたら、工学院大で子どもの支援論などを専門とされている安部先生からこんなコメントが。

ああ、ほんとそういうことなんですよね。

学生に来て欲しいのならば、もう少しその関わり方について考えて欲しいなと思います。

 

【土肥潤也(子ども・若者の地域参画コーディネーター) プロフィール】

静岡のNPOで活動をしながら、東京の大学院に通う。

静岡と東京の2拠点生活をする実践者兼学生(研究者)

プロフィール 土肥潤也/Junya Dohi
土肥潤也(どひじゅんや)プロフィールコミュニティファシリテーター1995年、静岡県焼津市生まれ。早稲田大学社会科学研究科修士課程 都市・コミュニティデザイン論専攻。2013年から若者の社会・政治参加に関する活動に参加し、YEC(若者エン...

 

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