子ども・若者の参加 視察報告

スウェーデンの学校内の政治活動ってどうなってるの?

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18歳選挙権に伴う副教材が公開されましたね

選挙権年齢引き下げを受けて、主権者教育に関する副教材が発表されました。学校内の政治的中立性について議論になっていますが、ここで外国に目を向けてみようと思います。

今回で2度目となる今年の9月、スウェーデン王国に所属するYECの視察で訪れました。ご存知の方もいるかもしれませんが、スウェーデンといえば高い投票率。最近の選挙では、85%以上の全体投票率と、若者の投票率も80%を超えています。(参考記事

地方都市における若者参加がどういう状況になっているのか興味があり、今回は人口約33万人のヨンショーピング県に行ってきました(ヨンショーピング市の人口は8万人)。ヨンショーピングは、大湖ヴェッテルン湖がすぐ横にある場所で、とっても風情のある素敵な雰囲気の街でした。

地方の政党青年部を訪れてきました。

そんな街で訪れたのは、MUF(穏健党青年部)です。「政党青年部」という言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、各政党の青年組織の事です。所属できる年齢は青年部によって異なるようですが、18~30or40歳という組織が多いみたいですね。

今回訪れたのは、穏健党の青年部のヨンショーピング支部で、12歳〜30歳まで自分の意思で所属する事ができます。ここからはせっかくなので臨場感を出すために実際のヒアリングの様子をインタビュー形式で書いていきましょう。(読みやすいように、修正をいれています)

ここからインタビュー形式で。

まず、あなたについて教えて下さい。

僕の名前はフィリップ。19歳で、ヨンショーピング市の近くのハラン市で政治家をしている。

青年部どんな活動をしているんですか?

お茶やコーヒーを飲みながら色々なことについて話をしている。そこで青年部としての政策提案なんかも考えている。他にも、学校にメンバーを集めるために、キャンペーンに行くこともある。

メンバーはどれくらいいるんですか?

全国では、穏健党青年部に23500人が所属している。ヨンショーピングには2500人のメンバーがいる。青年部には12歳から入ることができて、年会費40クローナ(約560円)がかかる。

学校にキャンペーンに行くと言っていましたが、学校内の政治的な活動を規制されないのですか?

もちろん!学校内でキャンペーンをする時に必要なのは、学校長の許可だけさ。そして、彼ら(学校長)はいつも”YES”と言ってくれる。大体一ヶ月に2~5回くらい、新しいメンバーを集めるために学校には行っている。

ということは、学校内の政治活動を規制する法律はないのですか?

政治活動を規制する特別な法律は、僕の知る限りはないね。すべては”言論の自由”のもとに保障されているものだから。

スウェーデンを見て、日本はどうするか

この日のヒアリングには、約10名ほどの17歳〜23歳のメンバーの青年部のメンバーが集まってくれましたが、そのうち3名は政治家でした。ヒアリング後の雑談タイムでは、「ところで、日本の民主主義ってどうなの?」とか、日本の部活の説明をしてみると「それは生徒の権利を奪っていて、最悪だ。」と言っていたりと、スウェーデンの民主主義の考え方や権利意識を肌で感じることができました。

あえてここでは日本の学校内の政治活動や、それに伴う政治的中立性などの議論については触れませんが、スウェーデンの20歳の若者が教えてくれたことを、知っていてもいいのではないでしょうか。



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