まちづくりの実験

若者から学ぶ遊佐町少年議会の姿勢。子ども・若者参加の先進自治体が将来の発展可能性自治体?

遊佐町が掲げる少年議会の目的

現在、研究をすすめている遊佐町少年議会。

その10年の歩みにに掲げられた目的を見て、衝撃を受けた。

  1. 若者たちが、学校外で自らの代表を直接選び、政策を実現していく。
  2. 未来を担う若者の視点から、町政への提言や意見を町が積極的に採り上げる。
  3. この事業に関わるすべての関係者が、若者の町政に対する意見に学ぶ。

町で選挙をして、少年議員・少年議長を選出するという「遊佐町少年議会」
代表制が担保されていることから45万の予算がつき、少年議員に選ばれた中学生・高校生が政策実施も行う。

選挙で少年議会の議員を選ぶといのうも画期的であるし、少年議会に予算がついているのも全国的に珍しい事例である。

【遊佐町少年議会が気になる方はコチラから】
「民主主義を体感する仕組みとしての若者議会の可能性(前編)」
「民主主義を体感する仕組みとしての若者議会の可能性(後編)」

遊佐町少年議会で実現した政策

過去には、中高生の通学時間に合わせたダイヤ変更などを求め、JR東日本に対し提言を行い、実際に変更されたりしている。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は shounengikai_photo_tousen.jpg です

他にも通学タクシーの導入など、若者らしい目線からの提案が実際に実現している。

「若者から学ぶ」少年議会の目的。

10年の歩みのパンフレットに掲げられた少年議会の目的。

①若者たちが、学校外で自らの代表を直接選び、政策を実現していく。
②未来を担う若者の視点から、町政への提言や意見を町が積極的に採り上げる。
③この事業に関わるすべての関係者が、若者の町政に対する意見に学ぶ。

少年議会の所管は、教育委員会。普通は、学ぶのは子ども・若者であり、子ども・若者から学ぶなんて思っていない。

とくに3つ目のの「若者の町政に対する意見に学ぶ」というのは衝撃的だ。

子ども・若者参加の先進自治体が、これからの発展可能性自治体

今日、子どもの権利論で著名な喜多先生が、消滅可能性自治体を引き合いに出し、「子ども・若者参加の先進自治体が、これからの発展可能性自治体だ」と仰られていたけれど、まさにその通りなのではないか。

少子化や人口減少によって、地方から子ども・若者はどんどんいなくなる。
子ども・若者を教育していくという視点も大事だが、彼らの視点をまちづくりに生かしていけなけば、地方は本当に消滅していく。

子ども・若者に優しいまちづくりが、地域の持続可能性を高めていく。

この10年、20年で人口構造が大きく変わるからこそ、今子ども・若者の参加に取り組めるかどうかで地域の未来は大きく変わる。

子どもは責任を果たさない?

子どもの権利と聞くと、税金を納めていない子どもに意思決定権を持たせては、市民としての責任を果たしていないのではないかという批判も多い。しかし、そんなことを言っていては、まちは消滅していく。

高齢者の社会保障よりも、子ども・若者に対しての投資が重要だ。

そしてその投資は、子ども・若者の支援のためではなく、子ども・若者を権利主体、まちづくりのパートナーとして捉える必要がある。

遊佐の実践にもっと学ばなければいけない。

そして、さらに次のステップとしては、ひとつの実践だけでなく、より重層的で段階的な子ども・若者参加についても検討していく必要がある。

まちづくりに限らず、学校などを含めたあらゆる場面における子ども・若者参加が求められる。

https://dohijun.com/junya-dohi/

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ABOUT ME
土肥 潤也
「コミュニティファシリテーター」という肩書きで、すべての人が主役になれるコミュニティづくりに取り組んでいます。コミュニティラボCO-℃(コード)代表、NPO法人わかもののまち 代表理事、日本シティズンシップ教育フォーラム運営委員、内閣府「子供・若者育成支援のための有識者会議」構成員