つぶやき

役割は「ある」じゃなくて「できる」もの

今日は、静岡市立清水看護専門学校にお招きいただき、全校の学生さん約120名に向けて講演をさせていただきました。

テーマは「若者の参加がまちを変える – 私からはじまるまちづくりの発想 -」です。

NPO法人わかもののまちの活動やみんなのアソビバ、最近のみんなの図書館などの実践をメインにし、最後はまちづくり視点からの看護師に向けてのメッセージで締めさせていただきました。

役割は「ある」じゃなくて「できる」

会後に「みんなのアソビバ」に関心を持ってくれた学生さんから「みんなのアソビバでお手伝いしたいんですけど、どんな役割があるんですか?」と質問がありました。

これは嬉しい質問!ぜひぜひお手伝いに来て欲しいですね!お待ちしています!

ちなみに次回は5月10日(日)10:00〜15:30の予定で、今回は「運動会編」を企画中です。

ご存知の方もいるかもしれませんが、「みんなでつくる、みんなのアソビバ」は、商店街を遊び場にするプロジェクトで、一昨年から焼津駅前通り商店街を中心取り組んでいます。次回で4回目となります!

もとはドイツで見た道遊びにアイデアを得ていて、みんなのアソビバの活動を通じて、「消費」から「創造」する商店街にしていくことを目指しています。

質問へは「ぜひぜひ手伝いに来てください!」とお伝えしたのと同時に、とっさに「役割は「ある」んじゃなくて「できる」んですよ。

「できる」というか「つくる」というか。意味わかりますかね?(笑)」と答えてみました。

自分の口から出たことではありますが、「そうそう!それなんだよ」とこの言葉にとっても納得してしまいました。

「みんなでつくる、みんなのアソビバ」は、その名の通り「みんなでつくる」ことを目指しています。

だから、めちゃゆるくて、良い意味で適当なのが特徴で、大枠以外の細かいことは決まっていないことが多いのです。

そして決まるとしてもいつもギリギリ。

みんなの参加を促すために、あえてイベントに余白をつくっている部分もありますし、単純に準備が遅いとも言えます(笑)

それ故に、当日お手伝いに来てくれるスタッフの役割もあるようでないのです。(強いて言えば、最初の準備と最後の片付けは絶対に人手が必要です)

じゃあスタッフいらないんじゃね?と思ってしまいそうですが、おもしろいのは終わってからみんなでふりかえっていると、「誰か一人が欠けたら今日はまわらなかったなぁ」「あの人がいなかったら、あんなことできてなかったなぁ」という声が必ず出てくることです。

スタッフの役割は「遊ぶ」こと?

現にスタッフはなにもしていないかというと、そうではなくて、その場その場で役割が見出されて、自分から動いてくれることが多いのです(もちろんこちらからお願い事をすることもあります)。

これは僕の憶測ですが、スタッフの立場でアソビバを見ていると、アソビバのなかにある色んな余白が見えてくるんじゃないかなぁと思うのです。

例えば、「あそこで遊べてない子がいるなぁ」「おもちゃが散乱してるなぁ」「あの辺困ってそうな人がいるなぁ」「ここ空きスペースになってるぞ」とか、そんな感じで、そこに役割が湧き上がってくるわけです。

また、そうした困ったことを解決する行動だけではなくて、スタッフ自身が「遊ぶ」のも重要で、毎回遊び上手な人がお手伝いに来てくれています。

スタッフが良い触媒になって、子ども同士の遊びが促されたり、大人も巻き込んで遊んでいたりもします。

ほかにも、スタッフをしながら知り合いを見つけて、雑談をしている方もいます。これもひとつのスタッフの役割として重要です。

そこに知り合いの誰かがいるから行ってみよう!と思った人もいるだろうし、知り合いがいて話しかけられるとなんだか安心感が湧いてきます。

知り合いだけでなくても、色んな方とコミュニケーションを取って、場に賑わいを出す話上手なスタッフの方も、アソビバにとっては重要な存在なんです。


お客さんがいないイベントをつくる

こんな風にスタッフの役割は明確に決まっているものではなくて、湧き上がってくるものであり、場から出てくるものであり、「できる」ものなのです

お手伝いに来てくれる人のなかには、それぞれの「得意」があると思うのです。その人の「得意」を生かして、アソビバのなかの余白を埋めてもらう、つまり遊んでもらうことがスタッフの役割と言ってもいいかもしれません。

そもそも、当日来てくださったことがある方ならわかるように、アソビバでは、あえて誰がスタッフなのかをわからないようにしています。実は毎回20人くらいの人がお手伝いしてくれているのです。

これは、イベントのつくり手受け手のふたつをくっきり分けず、どっちがどっちかわからないくらいがちょうどいいんじゃないかと考えているからです。つまり、お客さんをつくりたくないんです。だって、みんなでつくる、みんなのアソビバですから。

だからたくさん不便も出てきます。でも、その仲介役というか、触媒というか、橋渡し役がお手伝いに来てくださるスタッフの皆さんで、見えるようで見えないスタッフの皆さんがいい感じに動いてくれるから、どうにかアソビバはまわっているのです。

言葉で説明を聞いていてもよくわからない!という方もきっと多いはず。ぜひ一度、アソビバでスタッフとしてお手伝いにきてみませんか?そのときは最後の打ち上げまでぜひ!(5/10のアソビバのスタッフ募集は3月頃にリリース予定です)

余談ですが、中学や高校、大学での講演依頼はよくあるものの、もちろん看護専門学校からのご依頼ははじめてです。

未来の看護師の皆さんに向けて、自分は一体なにを話せるだろう、なにを伝えられるだろうと、ご依頼を受けたときから悩んでおりました。

でも、いざ当日を迎えみたら、反応よく話を聞いてくれて、会後の質問や感想もたくさん出て、なにか今後のヒントになればなぁとホッとしました。皆さん、本当にありがとうございました!

ABOUT ME
土肥 潤也
「コミュニティファシリテーター」という肩書きで、すべての人が主役になれるコミュニティづくりに取り組んでいます。コミュニティラボCO-℃(コード)代表、NPO法人わかもののまち 代表理事、日本シティズンシップ教育フォーラム運営委員、内閣府「子供・若者育成支援のための有識者会議」構成員