まちづくりの実験

「みんなの図書館さんかく」本格オープン前に、1年間の運営費をほぼ回収しました。

3月3日にオープン予定の焼津駅前通り商店街にできた小さな私設図書館「みんなの図書館さんかく」

「私設公共空間」のコンセプトで、完全民間運営・補助金ゼロの経営に挑戦しています。

運営の要は「一箱本棚オーナー制度」

「図書館なんてどうやって運営していくの?」「本借りるのにお金かかるの?」

いろんな方からお金の心配をされた「みんなの図書館」でした。

「余計なお世話だ!」と喉元まで出かかるところですが、、、一応お金のこともしっかり考えてはいるのです。

「さんかく」の運営費用のほとんどは、「一箱本棚オーナー」と呼ばれる本棚を借りてくださっているオーナーさんの家賃?棚賃?によって成り立っています。

料金は2プランとなっていて「本を置くだけコース」は月2,000円「本棚&図書館貸切コース」は月3,000円です(詳しくはさんかくのホームページをご覧ください。)

「一箱本棚オーナー」は、実に「さんかく」らしい取り組みだと考えています。

オーナーさんがちょっとずつ「さんかく」に「参画」しながら、一緒に図書館を育てていく、そんな思いで「一箱本棚オーナー制度」を考えました。まだプレ開館2週間ですが、そんな空気も芽生えつつあります。

オーナーさんの本棚 その1
オーナーさんの本棚 その2

ざっくりとした計算で、「さんかく」の年間運営費(家賃、水道光熱費、消耗品費)は約50万円。ちなみに家賃は物件オーナーさんの共感価格となっております。

つまり一箱本棚オーナーがおおよそ20人いれば運営費が賄える仕組みになっています。

そんなにやりたい人集まるかなぁと不安に思っていた矢先、2週間のプレオープン期間を経て、いま問い合わせをいただいているものも含めて、すべての棚が埋まってしまいました

もちろん1ヶ月更新の契約となっているので、すべての皆さんが「一箱本棚」を継続して借りてくださるかはわかりません。

でも、こんなに多くの方が関心を持ってくれているのだからきっと大丈夫。おおよそのベースとなる運営費が確保できてホッとしています。

本当に一箱本棚オーナーの皆さんには大感謝です。

プレオープン2週間で来館者は200名越え

また、新聞やテレビの効果もあってか、2月16日からはじめたプレオープン期間で来館者は200名を越えました。

下は幼稚園・保育園児から上は92歳のおばあちゃんまで、「老若男女」とはまさにこのことで、幅広い世代が利用してくださっています。

また、寄贈でいただいた本の数は1000冊を越えていて、現時点での「さんかく」の蔵書数は1257冊です。

本の貸出数も80冊を越えており、ひとりで数冊借りている方がいるとはいえ、おおよそ190人くらいの方がまた「さんかく」を訪れてくれる計算になります。

とにかく「さんかく」のお店番が楽しい

もともと自分が好きでつくった場所ということもあり、図書館のお店番が本当に楽しい。

「さんかく」にいると必ず誰かが来てくれて、好きな本が一緒だったり、知らない本を紹介してくれたり、まったく知り合いでなかった人との距離がグッと近まったり。

誰も利用者がいなくても自分のオフィスだと思えば、本に囲まれながら静かに作業ができる。そして美味しいコーヒーが飲める。

控えめに言ってもここ最強です。

まだ1ヶ月も経たない取り組みですから、うまくいかないことも出てくるでしょうけど、きっと皆さんの「参画」があればなんとかなりそう。そんな気がするのです。

「さんかく」では、このほかに講座の開催や日々の運営を通して、持続可能な私設図書館運営の方法を模索していきます。

「さんかく」ではオリジナルグッズも販売中。

売り上げはすべて運営費に充てられますので、寄付の気持ちも込めて是非お買い求めください。

みんなの図書館さんかくのホームページはこちら
https://www.sancacu.com/

ABOUT ME
土肥 潤也
「コミュニティファシリテーター」という肩書きで、すべての人が主役になれるコミュニティづくりに取り組んでいます。コミュニティラボCO-℃(コード)代表、NPO法人わかもののまち 代表理事、日本シティズンシップ教育フォーラム運営委員、内閣府「子供・若者育成支援のための有識者会議」構成員