今日も「みんなの図書館さんかく」で1日を過ごしていました。
コロナウイルスの影響で1ヶ月休館をしていたのですが、緊急事態宣言が明けた先週くらいから開館を再開しています。
ちょっとずつ戻ってくる日常

顔なじみの一箱本棚オーナーさんと久しぶりに顔を合わせて話ができるのは、なんとも感慨深く、「ああ、日常がちょっとずつ戻ってきた」と安堵感を抱きます。
コロナ自粛で家で過ごす時間が増えている人も多いのか、本を借りたいと新規の利用者も増えています。

今週は、よくうちに寄ってくれる小学生も「学校が今日から始まったよ!」と午前授業だけ出て、午後に顔を出してくれました。
元気そうな顔が見れてよかった。
久しぶりにお店番をして、本に囲まれ、来館者ひとりひとりとコミュニケーション取ったり、本をじっくり読んだり、改めて「さんかく」の空間・時間が好きなんだと強く思います。
コロナで人との関わりが少なかったら余計にそう感じるのかなぁ。
異次元みたいな場所ですね
今日は、午後に品の良い中年の男性が、可愛い犬を抱えながら「ここはなんですか?」と足を止めてくれました。
市外からたまたま焼津に来ていたという男性は、さんかくに興味津々の様子で、いつもより丁寧に「さんかく」のシステムを説明してみました。
館内にある本に手を取ってパラパラとめくってみたり、オーナーさんの棚をじっくりと見てみたり、お話をしながら気づいたら30分くらいは観察をされていました。

帰りがけに、「おもしろいなぁ。資本主義から切り離されていて、ここだけ異次元のように感じますね。」とポロッと言い残して、「また来ます」と帰られて行きました。
この言葉が印象に残って、「なるほど、そう捉えるのか」と、この言葉を自分なり解釈にしながら、しばらく余韻に浸っていました。
確かに「さんかく」は、「消費」する場所ではなく、まちや社会の主人公として「参画」する場所を目指しています。
直接的にそのような言葉を使わずとも、はじめてこの場所に立ち寄ってくださった方が、そんな風に「さんかく」のことを解釈して、言葉にしてくれてなんだか嬉しくなりました。